フリーCGソフトのBlenderをメインで使用して作られたことで話題になった映画『Next Gen』。
先日行われた”Blender Conference 2018″のセッションの1つとして映画のメイキングが発表され、その際の動画が公開されていたので紹介する。
映画の制作はカナダのトロントにあるTangent Animationで、セッションのスピーカーはCo-FounderのJeff Bell氏。
全体の90%~95%はBelnderのみを使って終わらせたと語っていて、アニメーション、レイアウト、ライティング、レンダー、これら全てはBlenderだけで終わらせたとのこと。
まずBlender以外が使われた作業の紹介と、”Raw numbers”としてショット数やキャラクター、プロップ数などが紹介されている。
この他に各キャラクター/背景/プロップ等のコンセプトアートやデザイン画、カラーキーデザイン、3Dモデル、ストーリーボード>プリビズ/レイアウト>アニメーション>ファイナルの移り変わりなどを見ることが出来る。
メイキング本編
Blender以外が使われた作業
・ペインティング作業でBlenderに加えSubstance designerを使用
・一部の水のエフェクトでHoudiniを使用
・一部のパーティクルエフェクトのためにFumeFXを使用
・群衆の一部でも他のソフトを使用
Raw Numbers
・1300以上のショットで合計93分
・128体のキャラクター
・273のプロップ
・平均で1フレーム辺り3.76時間のレンダータイム(ローカル、Amazon, Alibaba)
・2D Netflix, 3D English そして3Dの中国語バージョンと、計3つのバージョンの映画がある