ここでは先日紹介した”How to take your animation TO THE NEXT LEVEL”のパート2について内容をまとめた。パート1では「ジャンプ」がテーマだったが、パート2では「座る」がテーマだ。

解説をするのは前回と同様 ILM (Industrial Light and Magic) のAnimation SupervisorであるJean-Denis Haas氏である。

パート1の記事をまだ読んでいない方はそちらも是非読んでいただきたい。

 

「椅子に座る」立っている状態から座る。退屈な課題に見えるが、たくさんの面で変化を加えることができる。

痩せてる人か太っている人か?疲れてる人、酔ってる人?レイヤーをどんどん足すことができる。なんでもできる。椅子の形を変えたり。

さらに個性を足せる。愛しの人からの電話を取るために急いでいるのか?求人に応募した会社からの電話か?

一般的な「座る」というアサインメントの上にたくさんの「目的」を足すことができる。

 

すごく良い例が映画『ベイマックス』のキャラクタースタディ。

学生がやるには少し長すぎるかもしれないが、バラエティや複雑さ、それぞれのキャラクターがどうやって部屋に入ってくるか、椅子をとって、どう椅子に座るか、何かを手にとったり・・

「座る」という動作を面白くするのには本当にたくさんの方法がある。キャラのサイズやその時の心情、どれだけ不器用かなどによって変わってくる。

(この動画を使用して“Specificな動き”について説明した過去記事もあるので、そちらもぜひ参照してほしい。)

 

-What does he or she feel? 「キャラクターが何を感じているか」、

-What’s their objective?「目的は何か」

-“Conflict ” How are they going to react to a problem? – 「目的を達成するまでに何か障害があるとき、それに対してどのようにリアクションするか」

これらを考えて一つのショットに入れ込むことで、ただのエクセサイズからより進んだもの、キャラクターに基づいた素晴らしいショットにすることができる。そして映画の中で見るようなショットに似せることができる。

 

映画の中のショットではキャラクターはEnvironment(環境、背景)や他のキャラクターに気づいたり反応したりする。そういう練習にもなる。

映画の中ではキャラクターはEnvironment(環境、背景)のことを気に留めていなければいけない、そして前後のショットの流れもある。

より複雑なものになるが、ただ複雑なだけではなくキャラクター(個性)を足すことで面白くなる。

チャレンジなことだが、ただのエクセサイズではなく更にその向こうへ。

行きたい会社があるならその会社のスタイルのことも考える。


以上が”How to take your animation TO THE NEXT LEVEL – Part2″の内容だ。

 

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