最近では日本でもよく聞くようになった『Polish』という言葉。今回は世界各国を周り”Animation Masterclass”でプロのアニメーターに対してもデモとレクチャーを行うPixarのMichal Makarewicz氏による『Polish』についてのビデオを紹介する。
この『Polish』は海外の映画やゲーム系のスタジオで働くためには必須とも言われており、”Polishをしたショットが1つもデモリールに入っていない”ということであれば、そういったスタジオで働ける可能性は著しく下がると言っても良いだろう。
また学生やジュニアのアニメーターがよくやってしまいがちなのだが、ブロッキング後の「アニメーション/スプライン」の段階でまだ直せる箇所が有るにも関わらずPolishでディテールを加えることはただの時間の無断なることが多いので注意が必要だ。
■Animation Polishing Tips by Pixar Animator – Animation Mentor
概要
(全文ではなく大まかにしか日本語訳していません)
Polishとは最後の10%
アクティングのアイディアを強化する助けになる。
観客に対してフィジカルな動きをよりBelievableにする助けになる。
(Polishする前と後の比較動画)
手の動きを見ると違いが分かりやすい。
Polishとは「ディテール」に他ならない。
長いショット、これだと250フレームのショット全体のディテールにフォーカスするのは難しい。
なのでまずは最初の50フレームにフォーカスする。もしくはダイアログのフレーズ(一節)ごとに区切る。
そうするといくつかのセクションに分けられ、大幅に管理しやすくなる。
ポリッシュ前はA→Bというように、1つのポーズからもう1つのポーズにただ移動しているだけのように見える。そして固くも見え、全くorganic(有機的)じゃないように感じる。
そして指がテーブルに対して何も反応していない。ドラッグを入れる。
本当に指がテーブルに接触しているように見せる。
このようにたった20フレームの間にPolishできるところがたくさんある。
さらにそれぞれの指をPolishし、テーブルや他の指との接触をきちんとさせる。
(手錠や肘についても言及)
手錠はテーブルに対して接触していて、さらに指にも接触している。
すべてが接触しあっている。そういったことに注意を払うことが非常に重要。