昨年12月に公開され、大ヒットを記録している映画『Spider-man: Into the Spider-Verse』。制作はバンクーバーのSony Pictures Imageworksが担当し、先日記事で紹介をした佐藤篤司氏をはじめAnimation Aidの藤原淳雄氏や若杉遼氏、つい先日CGWORLD.jpの『新・海外で働く日本人アーティスト』で紹介された島田竜幸氏など、合計で8名も日本人アニメーターが参加したようだ。
本作はアメリカの映画評論サイトであるRotten TomatoesのAUDIENCE SCORE (観客の評価)は
94%という高評価を未だに維持している。また、この記事を公開する直前に本作がゴールデングローブ賞のアニメーション作品賞を受賞した。
この記事では、フリーランスのアニメーター/ディレクターであるHoward Wimshurst氏が映画のトレーラーを元にネタバレ無しでアニメーションの考察、解説をした動画『The Genius Animation Behind Spider-man: Into the Spider-Verse | Analysis』を紹介する。
またこの映画に関連する別の記事もあるのでそちらも是非。
どういった考えで各ショットのアニメーションが作られたか、そしてどのようにそれぞれのスパイダーマンの違いをアニメーションで表現したか等を大きく下記の4つのカテゴリに分け語っている。
1.Medium
-3Dと2Dの融合
-フルコマ、2コマ、3コマの組み合わせ等
2.Animation
-どういった動きの違いが各キャラクターのパーソナリティを表しているか
3.Design
-色収差(Chromatic Aberration)
4.Directing
-監督であるPhil LordとChristopher Millerについて
-レイアウト等
制作に参加した日本人アニメーターであるHiroya Sonoda氏が担当したショット(下記ツイート参照)もこの動画に含まれている。また、Blizzard Entertainmentで働いているYohei Koike氏がネタバレ無しでこの映画のレビューをしている。その動画も最後にトレーラーと一緒に紹介する。
日本では3月8日から公開予定。
I animated these shots which are from released #SpiderVerse trailers.
It was super fun and challenging to work on and really thank you to my supervisors and directors to trust me. This movie comes out next week! Hope everyone enjoy!
予告編のここのショット担当してましたー! pic.twitter.com/UWkN7OmMgM— Hiro (sonoda) (@Mike_sonohilo) December 8, 2018
余談ではあるが、このツイートは映画監督のギレルモ・デル・トロもリツイートしており、約1600のRTと8000近いLikeがついている。
The Genius Animation Behind Spider-man: Into the Spider-Verse | Analysis
映画スパイダーマン:スパイダーバース レビュー(ネタバレ無し)
トレーラー